セイバーメトリクスに学ぶ小さなお店

先日の高校生クイズで開成高校や灘高校を抑えて優勝した三重県桜丘高校の記事を読んで感じたことは、セイバーメトリクスでした。

マネーボールという映画で紹介されて有名になった統計の話しです。
弱いチームが強いチームに勝つためには、弱いチームの戦略があります。強いチームならお金でいい選手を集めればいいですが、ここでいういい選手の定義が強いチームと同じ土俵で戦っても勝てません。だからこの定義が大切になってきます。
野球では、投手であれば防御率、被安打数、球の速さなどが注目されますが、マネーボールでは、防御率も被安打数も球の速さも関係なく違う数字のいい選手を集めて戦っているのです。被安打数が多くてもホームラン数がすくなければいい選手と定義しています。打者も同じように違う定義で選手を集めています。
高校生クイズで優勝を狙う学校は当然ですが、出題されるクイズの予測や統計を使っていると思います。しかし、開成高校などと違っていたのは男女のカップルだったことです。
弱いチームが強いチームに勝つためのチーム構成から違っているのです。
女子力で得点を上げる、不得意問題は捨てるなどいろいろな戦略を生み出しているのです。

小さなお店が大きなチェーン店や大型店舗に勝つためにどのようにしたらいいのだろうかということに、セイバーメトリクスの考え方の応用ができます。
たとえば、テレビなどの広告は打てないお店では今はおなじみになってききた、SNSを使っての集客が代表されるところでしょう。人の顔が見えるお店を作ってところも多くあります。
まだまだ、商業の形は変わってくると思います。
高齢社会と言われていますが、人口の減少がこれに輪をかけて大きな問題です。住宅市場にしても広島ではまだ「こころ」を代表されるように団地の開発が進んでいます。私達からすればとても不思議です。
この状態が続くとは思いにくいからです。古くからある団地は衰退してきています。高陽団地などでは古い団地の解体や空き家問題が出ています。
話が少しずれてきましたが、小さなお店の今がチャンスだと捉えています。
小さなお店のアライアンスなんかも進められるのではないでしょうか。

文春オンラインから
提供:http://bunshun.jp/articles/-/4320