マルチリンガルが幅をひろげる

最近、マルチリンガルと言う言葉からいろいろなことを考えています。

英語やフランス語など複数の言語を話すことができる人のことを指す言葉ですよね。

Le Cochon d'Or

しかし、これから話すのは

専門家が話す言葉や用語も、
聴いている人に分かるように話す。
ということもマルチリンガルだなと気づいたのです。

分かっている人も多いと思いますが、
私は最近気づきました。

パン作り方にしてもマルチリンガルが理解できると
幅がとても広がると感じています。

天然酵母と石釜で作るパンを作りたいと思っていました。
石釜を始めて見たのは、
シンガポールの観光客が行くことの無い
どや街のような場所でした。
今でも鮮明に覚えています。

それから、石釜があると聞くといろいろなところへ出かけました。

庄原のル・サンクで教えてもらった天然酵母から
パンは石釜の天然酵母と私の頭の中に刷り込まれました。

どちらかと言うと職人的なパンです、
石釜天然酵母のパンは美味しい。のような構図ができていました。

ところが、あるお店では、捏ねたり焼いたりするのは機械まかせる。
作っている人はバイトの主婦です。

これが美味しいのです。

石釜や天然酵母で焼いたから美味しいわけではない。
美味しいお店も沢山あります。

私たちは、美味しいパンを求めているのです。

手段が目的になっていることで行動や思考がぶれていたのです。
行動や思考がぶれることは悪いことではないのですが、
思考が凝り固まっていて、周りの変化や違いに気づかない。
その状態に至らないことが大事ですが、
俯瞰してみることができなくなっていることに気づきました。

焙煎も同じことが言えるのです。

焙煎の原点に戻って
美味しいコーヒーとはどんなコーヒーだろうか。

万人が美味しいというコーヒーは存在しないでしょう。
でも、目の前の人を幸せなってもらえることは
できるかもしれない。

少し、焙煎の仕方が変わってきています。